メンバー/陽気な7人のサムライ
🔸1日目
快晴の青空を仰ぎ、鳩待峠へ定期運行バスに揺られ、降りて徒歩で向かう。至仏山荘で荷を下ろして、尾瀬ヶ原散策へ。
まさに秋日和の午後。尾瀬ならではの広々とした原野、至仏山、燧ヶ岳の雄姿に心ほどかれ、木道を歩む。見頃には少し早い草紅葉と、点々とした池塘の数々が、日差しに煌めき、涼風が心地よい。木村画伯が早速、スケッチブックを取り出して描き始めた。
池塘には遅咲きのヒツジグサの可憐な花。さらに進めば、水面に揺れる「逆さ燧」との出会いに感動。牛の首まで、のんびり散策を。(いづみ)
🔸2日目
7時出発で、いよいよ至仏山へ。木道で原野を抜けて緑の山に入る。ブナの古木が尾瀬の歴史を語っていた。急坂も木の階段に救われるものの、きつい登りが続く。
途中、韓国の女性二人組が困っている様子。靴の底板が剥がれたと聞き、急遽、リーダーが応急処置でテーピング。木村御大が急いでリュックから結束バンドを取り出し、手分けして修理をサポート。先を見越して、余分の結束バンドとテープをお渡しした。
サスガ!我がこまくさ会のナイスガイぶり、登山スピリッツは誇らしい!!
ガレ場と木製階段を繰り返し、滑りやすい蛇紋岩に悩まされつつ、やっと至仏山頂へ。
曇り空ながら、池塘が点在する尾瀬ヶ原を一望し、燧ヶ岳と対峙する。
雨粒を感知して、急ぎ小至仏山頂へ向かう。下り始めると景観は一転し、岩が点在するグランドキャニオンのイメージが重なる。奇観とも言える、高山ならではの独特の空気感に感動もひとしお。
小雨にもならず、ガレ場などのアップダウンを経て、ようやく緑の林へ降りる。ゴゼンタチバナのきりりとした赤い実に癒されて、鳩待峠へ到着。
ひょうきんな笑いが絶えない愉快さと、登山スピリッツの凛々しさに包まれ、素晴らしい尾瀬トレッキングを体感。満足度120%でした。(いづみ)